国内大手旅行43社の総取扱額、2024年度は2019年比で2割減、前年比で海外旅行は伸び、国内旅行は1割減

観光庁は、国内の主要旅行業43社・グループの2024年度(2024年4月~2025年3月)の旅行取扱状況を発表した。総取扱額は2019年度比19%減、2023年度比1.2%増の3兆6767億7425万円だった。前年度比で海外旅行は伸びたものの、国内旅行が約1割減に落ち込んだ。

旅行商品ブランドはコロナ禍前の4割減の水準

内訳は国内旅行が2019年度比15.2%減、2023年度比8.1%減の2兆1652億175万円、海外旅行は2019年度比26.6%減、2023年度比20.9%増の1兆2959億3084万円だった。日本の旅行会社によるインバウンド旅行は2019年度比3.2%減、2023年度比5%増の2156億4166万円。

旅行商品ブランド(募集型企画旅行/いわゆるパッケージツアー)はコロナ禍前と比べると減少が顕著だ。総取扱額は2019年度比39.4%減、2023年度比2.1%減の7760億6077万円、取扱人数は2019年度比38.7%減、2023年度比13.1%減の1722万1070人だった。このうち、国内旅行の取扱額は2019年度比28.3%減、2023年度比8.1%減の6372億8148万円、取扱人数が2019年度比35.9%減、2023年度比14%減の1672万3877人、海外旅行は取扱額が2019年度比64.7%減、2023年度比40%増の1363億8575万円、取扱人数が2019年度比75.5%減、2023年度比27.1%増の38万2933人となった。

観光庁:発表資料より

国内旅行の第4四半期が苦戦

なお、四半期別にみると、2023年度比で下回ったのは第4四半期(1~3月)、2019年度比で下回ったのは第1四半期(4~6月)、第2四半期(7~9月)、第3四半期(10~12月)だった。昨年度との比較では、国内旅行の第4四半期が17.4%減と低調だったことが全体に響いたとみられる。

観光庁:発表資料より

また、主要各社・グループの2024年度の総取扱額を2019年同月比でみると、トップ5はJTB7社が16.8%減の1兆3120億8869万円(2023年度比5.5%減)、日本旅行4社が15.1%減の3606億3010万円(同1.6%減)、エイチ・アイ・エス(HIS)6社が20.6%減の3596億4325万円(同12.3%増)、阪急交通社2社が0.5%減の3339億9432万円(同22.7%増)、KNT-CTホールディングス4社が27.2%減の3338億9648万円(同3.1%増)の順だった。

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