
エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、持続可能な航空燃料(SAF)のCO2削減価値を活用したスペインツアーを発売した。丸紅が販売する、SAFを利用することで生じる航空機利用時のCO2排出量の削減価値の証書を活用。従来のジェット燃料を使用する場合と比べCO2削減を図り、持続可能な社会の実現を目指す。
丸紅が開始した間接的CO2削減価値を販売するプログラムは、従来の航空燃料と比べてライフサイクルでCO2排出量を約80%削減できる航空燃料を活用た証書を発行することで、航空機利用企業に間接的CO2削減価値を割り当てるもの。国際的な第三者認証機関で「日本海事協会(ClassNK)」が妥当性認証をおこない、CO2削減価値の計算と証書の発行における透明性、信頼性を確保している。
同プログラムの旅行会社のツアー企画・販売への導入は初めてだという。ツアーは2025年11月~2026年1月出発の成田空港発着「大満喫スペイン8日間」(大人1名34万9800~59万9800円、燃油サーチャージ別)で、イベリア航空を利用する場合、航空機利用に伴うCO2排出量の約3分の2の削減に相当するSAFの利用促進を図る。
報道資料よりHISは2050年までにサプライチェーンを含む事業活動に関連するすべてのCO2排出量ゼロを目標に掲げており、今後もEVの導入やSAF分野への出資、SAF利用ツアーの企画実施などに力を入れる。