
クレジットカードの上級ブランド「ラグジュアリーカード」は、年収2000万円以上5000万円未満のカード会員を対象に「ライフスタイルに関する調査」を実施した。
この調査では、年収2000万円以上2500万円未満の「上流層の入り口層」、年収2500万円以上3000万円未満を「アクティブ・ラグジュアリー層」、年収3000万円以上の「本格的な上流層」と位置付けて、彼らの消費意識や行動特性を明らかにした。
結果によると、月々自由に使えるお金は年収に応じて増加し、年収3000万円までは50万円以上100万円未満がボリュームゾーン。年収3000万円以上から100万円以上200万円未満の割合が急激に増加する傾向がみられた。
ハイブランドや高級品を購入する理由について、「日常生活の快適さや豊さを高めるため」の回答は、「上流層の入り口層」(56.6%)と「アクティブ・ラグジュアリー層」(61.0%)で最も高く、一方、「本格的な上流層」では「自己実現や満足感を得るための自己投資として」が50%で最も高くなった。
自由に使えるお金の使途について、「上流層の入り口層」では品質やブランド価値を重視する回答と、物よりも体験を重視する回答が約3割と並び、コストパフォーマンスも一定の割合で重視する傾向があることがわかった。「アクティブ・ラグジュアリー層」は、他の層と比較して体験を重視する人の割合が最も高く、「心を動かす体験」や「人との関係性の構築」に積極的に投資する傾向があることがわかった。一方でブランド価値は重視せず、代わりにコスパを重視するという特徴もある。
「本格的な上流層」は、物よりも体験を重視しコスパは重視しない傾向となった。
国内旅行を年11回以上、アクティブ・ラグジュアリー層は17%
国内旅行についても調査している。
「上流層の入り口層」は、旅行頻度のボリュームゾーンは年3~5回(33.3%)、その1回当たり平均予算で最も多かったのは10万円以上20万円未満(42.4%)だった。
「アクティブ・ラグジュアリー層」は、国内旅行に行く人の割合が他の層と比較して最も高く、年間11回以上と回答した人の割合も最も高い結果(16.9%)となった。また、年間3~5回旅行に行くと回答した人のうち、1回の旅行につき30万円~50万円の予算をかける人の割合も他の層と比較すると高くなった。
この結果を受けて、「アクティブ・ラグジュアリー層」に物価高が旅行に与える影響についてヒアリングを行ったところ、東南アジアや国内の人気が高まっているものの、趣味や自分の好きなことと、家族との時間を両立している傾向がみられたという。
「本格的な上流層」の旅行頻度ボリュームゾーンも年3回~5回(32.7%)で、11回以上も16.3%。ボリュームゾーンの1回あたり平均予算で最も多かったのは10万円以上20万円未満で35.3%だった。