ワクチン接種記録をスマホで証明、マイクロソフトなど「ワクチン接種認証プログラム」を共同開発、世界の共通基準と相互運用へ【外電】

世界的なヘルスケア企業やテクノロジー企業が共同で「ワクチン接種認証プログラム(VCI)」の開発を進めている。これは、消費者の信頼性を担保し、個人情報を保護した上で、ワクチン接種の記録をデジタルで管理できるもの。旅行、仕事、学校などで通常の生活に戻るためのソリューションとして期待されている。

この共同開発に参加しているのは、マイクロソフト、オラクル、セールスフォース、コモンズ・プロジェクト・ファンデーション、マヨ・クリニックなどを含めた13社/団体。

プログラムでは、ワクチン接種を実施する政府機関向けに共通のモデルを開発し、各国での相互運用が可能なデジタル形式でワクチン接種の証明を行う。たとえば、アップルウォレットやグーグルペイなどのデジタルウォレットで予防接種証明を暗号化コピーで保管できるようにする。また、スマートフォンを持っていない人向けには、W3C(ワールドワイド・ウェブ・コンソーシアム)が認証するQRコードが印刷された紙で受け取ることができるようにする。

オラクル・グローバル・ビジネス・ユニットの上級副社長マイク・シシリア氏は「世界がパンデミックから立ち直ろうとしている今、ワクチン接種、検査結果など医療記録の電子化は、旅行を含めて日常生活を取り戻すうえで非常に重要なこと」とコメント。

また、「利用が進むためには、簡単にオンラインで保存することが求めらる。テクノロジー会社やヘルスケア会社と協業し、必要な時はいつでもどこでも、安全に情報にアクセスできるようにしていく」と意気込みを示した。

このプログラムは、コモンズ・プロジェクト・ファンデーションや世界経済フォーラムなどが現在37カ国で推進している「コモンパス」などとも歩調を合わせて開発されている。検査結果やワクチン接種記録が保存できる「コモンパス」は現在、ジェットブルー航空、ルフトハンザ航空、ユナイテッド航空などの航空会社も実証しているところ。

コモンズ・プロジェクト・ファンデーションCEOのポール・メイヤー氏は「VCIの目的は、一人ひとりがワクチン接種記録にデジタルでアクセスできるようにすること。コモンパスのようなツールを使えば、プライバシーを保護したうえで、通常の生活に戻ることが可能になる。VCIの肝は、共通基準と相互運用だ」と述べている。

一方、国際航空運送協会(IATA)は、認証ソリューション開発企業のEvernymと共同でデジタル健康認証「トラベルパス」を開発中。IATAによると、今年3月には大部分の大手航空会社で利用が開始される見込みだという。

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営するニュースメディア「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:Microsoft, Oracle, Salesforce to create standards for storing, sharing vaccination records

著者: ミタラ・ソレルズ氏(Mitra Sorrells)

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