国連世界観光機関、「世界観光デー」に観光分野への投資拡大を訴え、人材育成、グリーン革命、テクノロジーの3分野で

国連世界観光機関(UNWTO)は、9月27日の世界観光デーに、「観光とグリーン投資」をテーマとして、SDGsに向けた更なる投資の必要性を訴えた。これまでの経済成長と生産性を促進する投資だけでなく、革新的なソリューションを生み出す投資を行うべきだとし、主に3つの側面に焦点を当てている。

まず、教育とスキル向上に向けた投資。今後2030年までに、毎年何百万人ものホスピタリティ関連の人材が必要ととなり、さらに年間80万人に対して特定の職業訓練が求められると説明。人材は観光業の基盤であることから、希望するすべての人が世界中のどこにいても質の高い観光業研修を受ける同じ機会を得られるような投資を求めた。

2つ目に、持続可能なインフラ整備とグリーン変革の加速に向けた投資。UNWTOでは、2030年までに新興国の環境改善分野で24.7兆ドル(約3656兆円)の投資機会があり、そのうちホテル、リゾート、レストランが1.5兆ドル(約222兆円)を占めると見ている。

3つ目は、イノベーション、テクノロジー、起業家への投資。デジタル化とイノベーションプログラムは、特に若者と女性をサポートするための戦略的優先事項であり、観光部門の労働力のスキルアップには不可欠との認識を示している。

※ドル円換算は1ドル148円でトラベルボイス編集部が算出

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