エクスペディア、旅行計画から予約まで手伝ってくれる新AIツールを発表、旅行計画からタビナカの過ごし方、予期せぬ出来事で代替案の提案も

世界大手オンライン旅行エクスペディア(Expedia)は、米ラスベガスで開催されているパートナー向けイベント「EXPLORE24」で、新たにAIアシスタント「Romie (ロミー)」を発表した。Romieは、旅行代理店、コンシェルジュ、パーソナルアシスタントの役割を兼ね備え、ユーザーの旅行計画、ショッピング、旅行予約をサポートし、旅行中の予期せぬ出来事にも対応する。

新たにCEOに就任したアリアン・ゴリン氏は記者会見で、「Romieは、AIの力で、旅行のさまざまな複雑な手続きを簡素化し、よりパーソナライズされた旅行体験を生み出すもの」と説明。エクスペディア(expedia.com)、ホテルズ・ドットコム(Hotels.com)、バーボ(Vrbo)の会員プログラムを統一する「One Key」でも「大きな力になる」との考えを示した。

会見に臨んだゴリンCEO(左)とマーシーCTORomieでは、 SMSグループチャットで、旅行の計画を立てることが可能。何かしらのアドバイスが必要な場合は、@Romie に送信すれば、旅行代理店に相談するように、旅先や現地での過ごし方などについてリコメンドを受け取ることができる。

また、スマート検索では、屋上の景色やアーリーチェックインなど独自のフィルターを追加することで、検索をカスタマイズ。自分に理想のホテルをより早く見つける手助けをする。

さらに、コンシェルジュ機能として、宿泊するホテル付近のレストランやアクティビティを提案するほか、旅行中の天候の変化や計画の変更が必要な状況も監視し、その都度最適な代替案を提案するという。

CTO兼プロダクト&テクノロジー担当社長のラティ・マーシー氏は、「Romieは、ハイパーパーソナライゼーションを念頭に開発された。旅行を夢見る段階から、旅行の計画中、そして旅行中も、旅行者をサポートしていく」と話すとともに、現在は英語のみでの開発だが、将来的にはローカライズし多言語化する計画もあると明かした。

Romieアルファ版は現在、実験製品のハブとなっている EG Labsで利用することができる。

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