世界33カ国のAI活用調査、旅行分野の利用は日本が低水準、混雑避ける提案などに期待高く ―ブッキング・ドットコム調査

オンライン旅行予約ブッキング・ドットコム(Booking.com)は、このほど、「AIに関するグローバル意識調査レポート」を発表した。世界33カ国・地域の約3万7000人の消費者を対象に、日常生活や旅行におけるAIに対する意識を聞いたもの。日本を含む全世界の回答者の91%がAIに期待を寄せる一方、「仕組みに精通している」と回答した割合は世界の79%に対し、日本は60%にとどまった。旅行分野でも、日本は全般的に意識の低さがみられた。調査は2025年4~5月に実施したもの。

発表資料より

調査のうちで旅行分野の意識について、日本では62%が「近い将来、自動で旅行を計画する時代が当たり前になる」(世界:65%)と予測。ただ、すでに「旅行のいずれかの段階でAIを活用している」のは、世界67%に対し、日本は33%とおよそ半分にとどまった。

また、旅行中において、AIツールは翻訳機能(世界:45%、日本:31%)、目的地でのアクティビティの提案(世界:44%、日本:26%)、レストランのおすすめ情報の取得(世界:40%、日本:30%)、馴染みのない場所や交通機関でのナビゲーション(世界:40%、日本:45%)など、さまざまな場面で活用されている。

さらに、世界の71%(日本:65%)の回答者が、混雑した観光地や旅行のピーク時を避けるためのAIによる提案を高く評価しているほか、世界では60%(日本:35%)が「その地域にポジティブな影響をもたらすような体験をAIが推薦してくれること」を望んでいる。同社は「旅の質だけでなく、地域への配慮や社会的な責任もAI活用の視点として位置づけられつつある」などと分析している。

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