米国国立公園局は、外国人旅行者の入園料を値上げすると発表した。内務省の声明によると、2026年1月1日にこの措置は発効する。外国人旅行者の年間パス価格は、80ドル(約1万2500円)から250ドル(約3万9000円)に値上げされる。一方、米国居住者は引き続き80ドルとする。
年間パスを所有していない外国人旅行者は、通常の入園料に加えて1人100ドル(約1万5600円)上乗せされる。この措置は訪問者が最も多い11の国立公園が対象だ。
また、米国居住者向けに設定される入園料無料日は、米国居住者および永住権保持者のみに適用される。
今回の発表は、トランプ大統領が2025年7月に発令した大統領令に従い、内務省が国立公園局に対して外国人旅行者の入場料値上げを指示したことを受けたものだ。発表によると、新しい入園料による収益は、来園者向け施設の改修や維持管理など国立公園の維持管理に充てられるという。
国立公園保護協会(NPCA)の広報担当者ケイティ・シュミット氏は、「今回の発表には、その実施方法に多くの疑問点がある。NPCAはこれらの疑問すべてを内務省に提起する予定だ」と述べている。
全米旅行業協会(US Travel Association)によると、2018年に国立公園とモニュメントを訪れた外国人旅行者は1400万人を超える。
※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。
※ドル円換算は1ドル156円でトラベルボイス編集部が算出
