MICEアンバサダー投入で大型国際会議の誘致に成功、初めての事例に

日本政府観光局(JNTO)と観光庁は2015年6月17日、MICEアンバサダーを通じた国際会議案件として、名古屋での「国際影響評価学会世界大会(Annual Conference of the International Association for Impact Assessment)」と京都での「第25回世界博物館大会(ICOM's 25th General Coference)」の誘致が確定したことを発表した。

MICEアンバサダープログラムは2013年12月以降実施している取り組みで、学術界や産業界にて海外にも発信力やネットワークを持つ有識者をアンバサダーに任命し、JNTOと観光庁が誘致活動を支援してきたもの。同プログラムを介したMICE誘致の成功は初めてとなる。

「国際影響評価学会世界大会」は、千葉商科大学政策情報学部学部長の原科幸彦氏がアンバサダーを務めるもので、影響評価の分野で最も権威ある学会。これまでJNTOや観光庁のほか、環境省、愛知県、名古屋市、名古屋観光コンベンションビューローなどが連携して誘致活動を推進した。

同学会大会は、2016年5月に名古屋国際会議場で行われる予定。120か国からの参加者を含め国内外約1000名の参加者が見込まれる。

また、「第25回世界博物館大会」は、東京国立博物館総務部長の栗原祐司氏がアンバサダーに就任して進められたもの。各種専門分野別に組織された国際委員会が一同に集結する大会で、これまで京都市、京都府、文部科学省、文化庁、京都文化交流コンベンションビューロー、国立京都国際会館、日本博物館協会、ICOM日本委員会など多数の組織と連携して誘致活動を展開してきた。

同大会は、2019年9月に京都市・国立京都国際会館で開催予定。世界117か国から2000名の来場を含め、約2500名が参加する見通しとなっている。

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