訪日外国人の旅行消費額、2023年は5.3兆円で過去最高に、1人当たり支出は2019年比で34%増、首位はスペイン

観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、2023年10~12月期の訪日外国人消費額(1次速報)は、2019年同期比37.6%増の1兆6688億円となり、2023年通年では同9.9%増の5兆2923億円で過去最高となった。

10~12月期の国籍・地域別では、台湾が2019年比トップで2325億円(構成比13.9%)、次いで中国の2322億円(13.9%)、韓国の2145億円(12.9%)、米国の1879億円(11.2%)の順。なお、2019年10~12月期では中国が全体の32.1%(3893億円)を占めていた。

2023年通年のトップも台湾で7786億円(14.7%)。中国7599億円(14.4%)、韓国7444億円(14.1%)、米国6062億円(11.5%)、香港4795億円(9.1%)が続いた。

一般客1人あたりの旅行支出は、10~12月期で2019年同期比28.0%増の21万8000円、通年で2019年比33.8%増の21万2000円と推計。国籍・地域別では、通年でスペインが最も高く34万2000円、次いでオーストラリアの34万1000円、イタリアの33万6000円。2019年比で最も伸び率が高かったのはイタリアで68.3%増。そのほか、中国は32万円、台湾は18万8000円、韓国は10万7000円。すべての国籍・地域で2019年を上回った。

通年の費目別では、宿泊費が1兆8289億円(34.6%)と最も多く、次いで買い物代1兆3954億円(26.4%)、飲食費1兆1957億円(22.6%)の順で多く、2019年同期と比べると宿泊費の構成比が増加。買い物代については、2019年の1兆6690億円から減少した。

報道資料より

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