オーストラリア政府観光局、万博パビリオンで交流会、観光の魅力や今後のスポーツイベントなど最新動向を共有

オーストラリア政府観光局は、大阪・関西万博のオーストラリアパビリオン内で旅行業界関係者らの交流会「オーストラリアの夕べ」を開催した。パビリオンの公式マスコットには、観光局が展開する観光キャンペーンのアンバサダー「ルビー」が就任。同局デレック・べインズ日本・韓国局長は、パビリオン来場者のオーストラリア旅行への関心の高まりに手ごたえを感じているという。

2024年にオーストラリアを訪れた日本人旅行者数は約40万人。ベインズ局長は、日本人全体の海外旅行の回復が遅れている中、「オーストラリアへの戻りは非常に良い」と評価している。その背景に関係者の尽力があるとして、謝意を示した。今後も継続してオーストラリアを身近に感じてもらうグローバル観光キャンペーン「『グッディ!』ではじめよう、オーストラリア」、日本人の関心が高い世界遺産にフォーカスしたキャンペーンを展開していく方針だ。

オーストラリア政府観光局のデレック・べインズ日本・韓国局長

来賓として挨拶にたった南オーストラリア州政府のゾーイ・ベディソン観光大臣・多文化共生政策大臣は、同州の観光の魅力を紹介。州都アデレードの美食体験、世界遺産に登録されているナラコート国立公園の古代からの洞窟のほか、現時点では認知が低いフリンダース山脈のアウトバック、コーニッシュ採鉱場など、新たな観光地としてポテンシャルが高い点を指摘。「祖先が築いてきた南オーストラリア州の歴史を感じる地を、体感してほしい」と紹介した。

南オーストラリア州政府 州下院議員 観光大臣・多文化共生政策大臣ゾーイ・ベティソン氏

クイーンズランド州からはティモシー・マンダー スポーツ・競馬産業大臣・オリンピック・パラリンピック担当大臣が登壇。クイーンズランド州を訪れた日本人旅行者数は約17万6000人、観光投資額が5億豪ドルを超えると話し、日本人市場の重要性を強調した。

また、ブリスベンでは2027年にラグビーワールドカップの試合がおこなわれ、2032年にオリンピック・パラリンピックが開催される。大臣は、イベントに向けてインフラ整備や投資が進んでいることを紹介し、その動向が観光分野にも相乗効果が生まれていると話した。

クイーンズランド州スポーツ・競馬産業大臣 オリンピック・パラリンピック大臣 ティモシー・マンダー氏

パビリオンのテーマは「Chasing the Sun ― 太陽の大地へ」

オーストラリアパビリオンのテーマは「Chasing the Sun ― 太陽の大地へ」。オーストラリア人の明るさ、才能、創造性、雄大な自然環境を表現している。デザインは、オーストラリアの建築設計事務所Buchan社。オーストラリアを象徴するユーカリの花から着想を得たという。パビリオン内部では、オーストラリアの森を歩き、固有の動物の声に耳を傾け、夜空を見上げ、海の世界を没入体験できる。

また、パビリオンに併設しているステージでは、オーストラリアを発信していくさまざまな文化イベントやビジネスプログラムが展開されている。

2025年大阪・関西万博オーストラリア政府代表ナンシー・ゴードン氏

オーストラリアパビリオン内部の様子

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