スぺイン・セビリアで2025年10月22日から24日まで開催された「ツーリズム・イノベーション・サミット2025(TIS2025)」で観光分野に変革をもたらす事業や企画を表彰する「ツーリズム・イノベーション・アワード」が発表された。今年は、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指すソリューションや、現在の観光のあり方を変革する先進技術など165件を超える応募があり、その中から6つのプロジェクトが受賞者した。
最優秀トラベルテック・ニュービジネスモデル賞(ブエリング賞)には、返金不可の客室予約を再販するための安全なマーケットプレイスを構築し、旅行者とホテル双方に柔軟性を提供する「TripResale」が選ばれた。この部門では、パーソナライズされた地方ツアーの企画、旅行者と現地オペレーターのマッチングをおこなう「Experience Buddy」、バケーションレンタル事業者向けソリューションを提供する「Ddriftt」がファイナリストに残った。
最優秀マーテック・イノベーション賞(Mabrian賞)は、「マラガ・ラブズ」プロジェクトを推進する「マラガ市議会」が受賞。高水準の都市芸術の実現で地域住民のシビックプライドを育む取り組みが評価された。
AIとデジタルイノベーション部門のニューホテル賞は、「ラディソン・ホテル・グループ」が受賞。AIテクノロジーを活用し、知的な検索、翻訳、ワークフローを通じて宿泊体験をパーソナライズし、業務を最適化する取り組みが評価された。
顧客体験賞(Adestic賞)は、パーソナライズされたハリウッドスタイルの動画を制作し、ユーザーに没入感とパーソナライズされた体験を提供するソリューションを開発した「Inside your Movie」が受賞。
ベスト・サステナブル・リーダーシップ賞(Septeo賞)には、企業が環境に配慮した船舶を設計できるリバークルーズ用のソフトウェアを開発した「United Waterways」が選ばれた。
多様性・インクルージョン賞(Cadena SER賞)は、アクセシブルでインクルーシブな旅行体験を提供する一方で、自立と社会参加を促進するプログラムに利益を再投資する旅行会社「TUR4all」が受賞した。




