今後1年以内に「海外旅行に行く」は14%、20代男性が最多、60歳以上はまだ様子見、ネックは「為替」

JTB総合研究所は、今回で14回目となる「新型コロナウイルス感染拡大による、暮らしや心の変化と旅行に関する意識調査(2023年3月実施)」の調査結果をまとめた。

全国の20歳以上の男女を対象にした予備調査では、全体の14.1%が今後1年以内に海外旅行に行くと回答。最も高いのは20代男性(28.7%)、次いで20代女性(27.6%)、30代男性(22.4%)と続いたが、60歳以上の男女では11%以上が「以前は海外旅行をしていたが、今後はしないと思う」と回答した。

今後1年間(2023年4月~2024年4月)に国内旅行を予定・検討している人を対象にした本調査では、今後の海外旅行の実施条件についても調査。最も高かったのが「円高が進めば」(28%)、次いで「休みが取れれば」(25.9%)となり、新型コロナへの不安よりも、為替の状況によるハードルが高いことが浮き彫りになった。

また、海外旅行の際に求める旅行商品やサービスについては、「手ごろなプランや宿泊施設がとれれば」(21.7%)「旅行前に必要な手続きを簡単に済ませられるサービスやサポート」(20.1%)が高くなった。

報道資料より一方、国内旅行は44.6%が旅行に行くと回答。全ての性年代で前回調査(22年12月)よりも割合は増加し、これまで旅行意向が伸びなかった40代や50代でも上昇傾向となった。20代では男女とも50%を超えた。

国内旅行では、ひとり旅が定着する(15.3%)一方、夫婦のみ(20.4%)の割合が減少。子ども連れや三世代の旅行など多人数での家族旅行が増加傾向にあることも分かった。

今後の旅行を増やす理由については、「これまで我慢していた(46.9%)」「後ろめたさを感じなくなった(37.1%)」が上位を占めたほか、「多様な働き方が定着し、旅行へ行く時期を柔軟に選べるようになった(15.6%)」の回答も多いことから、JTB総合研究所では旅行の時期が分散する可能性もあると分析している。

報道資料より

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