JTB、中間決算は増収増益、訪日旅行とグローバル旅行が牽引、海外旅行売上高は微増 ―2026年3月期

JTBは、2026年3月期第2四半期(2025年4月1日~9月30日)の連結決算を取りまとめた。売上高は前年同期比2.5%増の5311億円、営業利益は同9.4%増の51億円、経常利益は同26.0%増の70億円、純利益は同95.4%増の65億円を計上した。

国内市場では大阪・関西万博の開催、訪日市場では1月から9月の訪日客数が過去最速で3000万人を超えるなど強い需要がみられた中、JTBグループでは旅行事業全般で前年を上回り、特に訪日旅行、グローバル旅行が大きく牽引した。

旅行以外ではMeetings&Events、ビジネストラベルも計画を大きく上回って伸長。また、グローバル領域では、欧州を中心としたGlobal DMC事業が伸長し、前年を大きく上回る成果を残した。

このほか、期間中にはツーリズム業界におけるB2Bメディア最大手企業であるNorthstar Travel Group社の株式譲受に関する投資判断を行った。

持続的成長に向けて事業ポートフォリオの変革へ

部門別の売上高では、国内旅行は同2.7%減の2162億円と前年同期とほぼ同水準だった一方、海外旅行は同1.4%増の1083億円と微増、訪日旅行は同20.5%増の356億円と大きく増加した。グローバル旅行も同8.7%増の553億円と伸長した。旅行以外の売上高の総計は同5.4%増の1157億円。

2025年度下期については、当年度計画の営業利益120億円達成を目指す。海外旅行の取扱拡大に向けた顧客・商品・販売戦略の連動推進に加え、持続的成長を目指した事業ポートフォリオ変革の策定・実行を進める。また、DX、DEIB(多様性、公平性、包括性、帰属性)、サステナビリティ戦略を柱とした事業基盤の構築を加速させる。

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