国内宿泊旅行の意欲、3月時点で65%まで回復、GW旅行は隣接の都道府県超えも増加か

リクルートの観光に関する調査機関「じゃらんリサーチセンター」が実施した「新型コロナウイルス感染症による旅行市場への影響」調査で、2022年3月時点の国内宿泊旅行の意欲は前回の1月から8.5ポイント増加し、64.2%まで回復していることが分かった。

調査は2020年3月より継続的に実施しているもの。今回は全国でまん延防止等重点措置が解除されてから1週間後にあたる3月28、29日に実施し、20~79歳の男女1652人から回答を得た。

これによると、「旅行に行きたいが様子を見ている層(40.7%)」「予定をしており、気を付けながら行く層(18.6%)」「予定をしており、気にせず行く層(4.8%)」を合計した「旅行意欲ありの層」が64.2%を占めた。「予定をしており、気を付けながら行く層」は前回調査から8.2ポイント増加。「旅行をキャンセル・しばらく行かない層」は6.7ポイント減少して16.1%となった。旅行者は感染状況やワクチン接種の広がりなどを受け、実施の判断をしていることがうかがえる。

発表資料より

GW旅行の移動手段、車が6割

2022年のゴールデンウイーク(GW)の国内宿泊旅行に、調査が実施された3月末時点で「行く予定」と回答した人は全体の5.6%。「まだ予定はないが、行きたい」(14.4%)と合わせた「旅行意欲のある人」は20%だった。一方で、「旅行するつもりはない」も5割に上る。

発表資料より

GW旅行に意欲のある人に詳細を聞いたところ、旅行の目的は「温泉や露天風呂」が36.3%でトップ。「地元の美味しいものを食べる」が33.5%、「宿でのんびり過ごす」が27.2%で続いた。目的地まで移動する主な方法は、「自家用車」と「レンタカー」の合計が 58.3%を占め、鉄道が20.5%、飛行機が8.1%、バスが3.6%だった。

旅行先は「居住地の都道府県内の旅行」が12.7%、「居住都道府県と隣接している都道府県への旅行」が 26.0%、「隣接都道府県よりも遠くの旅行で約300キロ圏内への旅行」が26%、「隣接都道府県よりも遠くの旅行で300キロ圏内よりも離れた地域への旅行」が17.2%だった。

希望する宿泊施設は「旅館」が20.2%、「ビジネスホテル」が18.7%、「リゾートホテル」が14.8%、「シティホテル」が7.3%と多岐にわたった。

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