
JTBは2025年10月、地域産品開発を支援する新サービス「ふるぽCoLABO」を開始した。地域内の異なる事業者をつなぎ、企画から商品化、プロモーション、販売まで一貫してサポートし、ふるさと納税返礼品としての展開を通じて、持続可能な地域づくりにつなげる取り組みだ。
このサービスでは、地域内事業者のマッチングをおこない、地域のブランド価値の向上につながる商品ストーリー構築やデジタルマーケティング、JTBグループのネットワークを活用した旅シーンを意識したプロモーション、ふるさと納税や一般流通による販売支援まで提供する。
第1弾として、大分県由布市で「ユフノカタチ(コーヒーアイス)」を企画。地元の焙煎コーヒー事業者とアイスクリーム事業者を組み合わせ、障害者がデザインしたイラストをパッケージに採用した。これにより、商品の販売はもとより、障害者の社会参加促進、地産地消による輸送CO2削減、地域産業の活性化を目指す。
JTBは、2014年からふるさと納税事業に取り組むなかで、アップサイクルやサステナビリティに関心を持つ地域事業者の連携から新たな付加価値を生み出す可能性を模索してきた。今後は、2028年までに10事業者、2030年までに20事業者との商品開発を目標に掲げている。