ミシュランのホテル格付け2025、日本から128軒、最高ランクには7軒、一流旅館「あさば」も昇格

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ミシュランガイドは、独自の基準で優れたホテル・旅館を評価する「ミシュランキー」の2025年セレクションを世界同時発表した。

ミシュランキーとは、2024年4月から世界15カ国でスタートしたミシュランのホテル格付け。ミシュランガイドのセレクションチームが、世界125カ国以上、約7000軒のホテルを匿名の滞在や訪問で評価している。ミシュランのホテル&レストラン予約プラットフォームに掲載されている「ミシュランガイドホテルセレクション」から選定される。ミシュランガイドホテルセレクションは「その土地ならではの体験」「建築・内装デザイン」「サービスの質・快適性」「価格に見合った体験」「独自性」の5つの評価基準で選ばれており、日本の掲載施設数も昨年7月の243軒から340軒へと大幅に増加している。

今年、日本からは、「ミシュランキー」にミシュランガイドホテルセレクションの国内340軒(2025年10月1日現在)の中から、128軒が選定された。最高ランクである3ミシュランキーには7軒、2ミシュランキーには20軒、1ミシュランキーには101軒が選ばれた。3ミシュランキーには、2024年に選定された「強羅花壇」、「ホテル ザ ミツイ キョウト」、「アマネム」、「パレスホテル東京」、「フォーシーズンズホテル東京大手町」、「ブルガリ ホテル 東京」の6軒に加え、新たに一流旅館「あさば」(静岡県)が選定された。また、2ミシュランキーの「雅叙苑」(鹿児島県)、「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」(長野県)が、昨年よりそれぞれ評価を1つ上げたほか、新たに20軒が選定された。

新規掲載の施設は、2ミシュランキーでは「ローズウッド宮古島」(沖縄県)と「御宿 竹林亭」(佐賀県)の2軒。1ミシュランキーでは、七尾湾に浮かぶ鮨オーベルジュ「一能登島」(石川県)や、サーキット敷地内の「富士スピードウェイホテル」(静岡県)など、個性豊かな18軒が選ばれた。

ミシュランの予約プラットフォームでも日本が人気

全世界では、3ミシュランキーは143軒、2ミシュランキーは572軒、1ミシュランキーは1742軒。世界117カ国の計2457施設に拡大した。

さらに2025年度からは、新たに「ウェルネス」や「ローカル体験」などを切り口にした、4つのスペシャルアワードを設定。日本からは2ミシュランキーである「ベネッセハウス」(香川県)が、建築とインテリアデザインで滞在を豊かにする宿泊施設を表彰する「ミシュランアーキテクチャー&デザインアワード」でノミネート5軒に選出されていたが、受賞施設はUAE・ドバイの「Atlantis The Royal」となった。

ミシュランガイドの最高責任者であるインターナショナルディレクターのグウェンダル・プレネック氏は、発表会見でミシュランキーの発表を全世界で同時実施したことについて、選定された宿泊施設のある国が、昨年の15カ国からグローバル規模に拡大していると説明した。

また、日本と世界の宿泊施設の違いにも言及。「日本では、おもてなしの文化が日本の文化そのものに深く根付いている」とし、「だからこそ、オーセンティックな体験ができる」と話した。同ガイドの予約プラットフォームでも日本は人気の目的地で、トラフィック件数が世界4番目に多いと説明。「(日本の宿泊施設は)世界の旅行者を日本に誘う役割を果たしている。日本のホスピタリティ業界に価値を提供できる」とアピールした。

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